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[映画]憑神


監督  降旗康男
出演  妻夫木聡、西田敏行、香川照之、赤井英和、夏木マリ、佐々木蔵之介、鈴木砂羽、森迫永依、佐藤隆太、江口洋介


浅田次郎さんの原作です。本は読んでいません。このところ彼の小説数冊読んで、余りの上手さに舌を巻いて・・・一寸やりすぎ!と言う気がしないでもないのですよ。してやったり!という作家の顔が見えるようなんですもの。一寸西田敏行さんと似ています。彼も実に上手い!文句無く上手い!上手すぎてやっぱりしてやったり顔に見えないことも・・・椿山課長に次いで又このダブルですよ。
少々(かなり?)痩せていただいて、天切り松も西田さんでどうでしょう?浅田さんと相性がいい感じがしますが?勘三郎さんやすまけいさんより?あーーー、それでもやっぱり、3人ともマズイ、屋根が抜けちゃうわ。
でもどうやら「大日本人」はパスに決めたらしい?旦那が行こうと言うのです。そうなれば否やはありません!と言うわけで夫婦50チケットゲット!ほんの一寸ですが彼は寝ましたね。やっぱり!です。でもこの映画の場合ナットク!って気もするんです。
西田さんにしては出番が少なかったせいですか、やり過ぎと言う気は全然しませんでした。むしろ疫病神に余ったそのパワーを分けてやってもらいたい感じ。西田さんなのにあんなへなちょこ調伏でへなへなになっちゃうなんてなんか間違ってない?ってくらい。折角の3巡さん、もっと弾けて貧乏!厄病!真骨頂を見せて欲しかったな!でも3神にハジケル時間を与えたらシリーズ3本物になっちゃうかな。死神に愛される話ってちょっとありきたり?原作の長さはどのくらいなんでしょう?ぽっぽやはあれで映画1本持ちましたからね。
香川さんが江戸っ子の町人の、佐々木さんが江戸っ子の侍をそれらしく演じていましたし、この二人のキャラクターは最高!(砂羽さんとの夫婦が実にいい!)佐々木さんは本当に注目株です、と密かに思っているオバサンは私だけではないでしょうね。え、もう高値?
妻夫木さんには「父子鷹」の勝小吉あたりを読んでもらって勉強してもらうと貧乏御家人の小倅の雰囲気もっと出たんじゃないでしょうか。(勝さんといえば麟太郎さん、江口さんだけ妙にあの映画で浮きませんでしたか?見ていて妙にコミックに劇画が一コマ紛れ込んだみたいな場違いの気恥ずかしさを感じてしまったのはなぜかなぁ?私、江口さんのファンなのに?)
彦四郎さんは貧乏旗本の次男坊にしてはちょっとばかし可愛くておっとりしすぎていたかな。でも死神が彼を好きになる感じにはぴったりだったのかも。それに将軍の影武者になるにも。慶喜さんて水戸っぽの若様だったのだからあまりべらんめえになってもね・・・ってとこでしょうか。3神にとり憑かれて成長して行く彦四郎に感動するより、3神に振り回される江戸っ子侍をもっと楽しみたかったなぁ。
というわけで?なんだか少しずつ帯に襷にどっちにしても物足らなくて、どうせならもっとやりすぎてくれてもよかったのにぃ・・・と思いながらエンドタイトルをにっこり笑って見ていたら、変なところでやりすぎを見ちゃいました。「お台場でなにしてんですか?浅田さん!」
城跡歩いていると崩れたお社がよくあります。いつもお参りしていたんですが・・・ちょっとどんなもんかな・・・ぁ・・・お参りするのにこれから勇気がいる?

          

           

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