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[映画]マリと子犬の物語


監督  猪俣隆一
出演  船越英一郎、松本明子、宇津井健、広田亮平、佐々木真緒、
徳井優、高嶋政伸、小野武彦、梨本謙次郎


邦画連続四本、やっぱり邦画の全盛期!でしょう。こんなこと始めてじゃないかなぁ・・・友人がチケット当たったとかで連れて行っていただきました。
何回も予告編見ていましたから、この犬の容貌に惹かれていました。
父は秋田犬のくまとしろを飼った後、捨て犬のぽちを飼っていましたから?私も和犬好みです。(今時犬にこんな名前付ける人いないよね?)飼うなら柴犬と思っていたのに子供にせがまれて飼ったのは頂いたシェットランドでした。老衰でその犬が亡くなった後もう犬いない歴11年になります。
こんな映画見ちゃったら犬が飼いたくなるのは火を見るより明らかです。絶対泣けるよねぇ・・・とも思えたので行こうとは思っていませんでしたが、見せていただけるのは大歓迎です。
この映画は予想を全く裏切りませんでした。
中越地震の実話で絵本となってヒットした物語の映画化だそうです。取り残された動物のニュースを読んだ記憶があります。
余りに予告編から推測されたとおりぴったりで・・・それに特別な何かがプラスされたわけではありませんでした。
見事な犬と健気な子供といい人と災害国に住んでいる不安と悲しさの上の、心優しい心温まるこれ以上ないくらい素直ないい映画でした。ハンカチをしっかり握って見ました。むしろ家でTVドラマとして見られたらもっと心行くばかり安心して涙腺全開できたでしょう。こういう映画に言うべき言葉はありません。
予想される人が予想される人を演じて、その上に実に可愛らしい子供が健気で上手で、見守る大人には優しさ思いやり以外の物は見当たりません。災害の時助け合う人の心はこんなにも澄むのでしょうか?人っていざと言う時思っていた以上に素晴らしいのかも知れない!
私がこの災害の当事者になっていたらこんなにも心に余裕を持って日々を過ごせるか本当に情けないながら疑問です。疲れ果て、不安に心苛まれて、棘棘ハリネズミのようになって、グチばっかり言っているのではないかと・・・でもこんな映画見ていると、人を信頼しようと素直に思えるからありがたいです。
最高の人間の友人である犬という動物の可愛らしさ・素晴らしさを堪能し、人に心を許して帰ってきましたが、あの坊やが少々心配です。実在の子供ならなお更心配です。そんなにきっちり頑張らなくていいからね、時々背負わされた義務なんか忘れて友達といっぱい走り回ってね!なんて言いたくなったり。
どうにもならないことが人生には何度も起きるけれど、それを乗り越えて行くのが人生かもしれないけれど、乗り越えられない時は迂回してぼちぼち生きて行けばいいんだよ・・・なんて言いたくなったりもして。地震災害多発国に生きてはいてももう誰も、誰一人も地震で命を奪われることが無ければいいのに・・・と思い。色々ぼやっと思いながらそれでもホットな気分で帰ってきました。誘ってくれてありがとう!

          

           

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