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[映画]再会の街で

監督  マイク・バインダー
出演  アダム・サンドラー、ドン・チードル、リブ・タイラー、ジェイダ・ビンケット=スミス、サフロン・バロウズ、ドナルド・サザーランド


「今年最後の映画になりそうかな?」と、友人と出かけました。
恵比寿の映画館は久しぶりですが彼女がシニアでチケットを買った後、私が5千円を出すと4千円おつりが帰ってきました。素直に頂きました。約2ヵ月後に迫った還暦を痛感。同じ彼女と行った「4分間のピアニスト」では同じ条件でおつりはちゃんと3200円だったのに・・・?彼女と予定をあわせるとレディスデーに映画に行けないのが痛いところでしたが・・・それももう直ぐ!?
あ、まだレディスデーが今年もう一日あるわ!
さて、アダム・サンドラーといえば「ウェディング・シンガー」「ビッグ・ダディ」「スパングリッシュ」「もしも昨日が選べたら」を見ています。楽しい映画での彼を知っている?わけですが、今回はとてもシリアスな役柄です。ジャック・レモン、ロビン・ウィリアムスや西田敏行さんを思い出すまでも無くコメディアンさんには素晴らしい演技力のある人が多いようだと思っています。だから今回は彼に注目です。ドン・チードルさんは言うまでもなく、今回もはまり役というか彼の持ち領分バッチリな感じです。「ホテル・ルワンダ」系?
スクーターといっていいのでしょうか?あれ車道を走るのOKなのですか?あれが実に効果的に使われていた印象が強いです。
風を受けるという感じには色々な意味合いをつけることが出来ます。
乗っている人の状況に応じて。何より印象に残ったのは最後にアランがあれで愛する妻の元に帰っていく場面ですが、娘を迎えに行くのですよね?娘と夜のニューヨークをスクーターで走る場面を想像させて心楽しく映画は閉じました。その前しばし、私は涙涙でしたから。ハンカチを取り出し、めがねを取り・・・止めることが出来ませんでしたから、あれで救われました。
悲しみ方は人全てそれぞれ、千差万別と、改めて当たり前のことに気が付きました。家族を失ってもその悲しみに直面して人はどうなるのか、その人の措かれた状況もあるでしょうが・・・たった一人になった夫と夫婦で受け止めた場合と・・・。同じに受け止め同じに悲しみを共有することは絶対ありえないんだと、そうだそのとおりだと頷いていました。しかし彼の周りに彼を心配しながら佇む人たちの姿を見ていたら彼が心から羨ましくなりました。マンションの管理人のおばちゃん、友人の会計士(彼の妻子を君は知らないから彼は安心できるんだといった人です)、弁護士。一人でもこんな風にそっと見守っていてくれる人が果たしているでしょうか?
ドンの歯科医さんはたまたま出会わなければ彼が妻子を失った事をニュースか何かで知りながら何もしなかったのですから、本来なら関わりあわなかったはずですよ。彼があそこまで彼にくっ付いたのは(他にどう言えます?)心配だったからだけではなかったんですよね。それぞれ人にはその人の抱えている事情とその時というものがあるのです。歯科医のアランもあの時期人生の閉塞感の中に、鬱屈の中に、居なかったら?人は人をお互いに必要な時に求め合うという我儘な生き物ですよ。いつもこんな風な幸せな出会いに満ちているといいのに。人生はなかなかこう上手く動いてくれません。この場合幸せな?本当にしあわせな時の一致が運命の計らいで起こったのだと思いますが、それがドラマです。そしてそれが私に感動を起こさせました。支えあう幸せ・・・それを思いました。絶対一方通行で人を助けたり、施したり(言葉はイヤですが)はありえないのだと思います。子育てをするとき親は子を一方的に保護し育てるだけではありません。子から受けたあの幸せな季節、そしてそこから共に学んだことがいっぱいあったように。
一見幸せで何不自由ないように見えるアランもこの交情で得たものがいっぱいあったし、失ってはいけない大事なものにも気が付いたし(それは彼の妻も同じ?)チャーリーにはチャーリーの朧ながらも行く手が予感されたし・・・良かったなぁ!心して?誠意というものをいつでも心の中に用意しておきたいものだなぁ。
「9・11の被害者を勾留するなんてとんでもない問題になるぞ」みたいな発言がありましたね。アメリカのあの日からの混乱がキン!と伺える一言でした。

          
           

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トラックバック時刻: 2008年03月23日 14:27

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