[映画]輝ける女たち
監督 ティエリー・クリフア
出演 ジェラール・ランヴァン、カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ミュウ=ミュウ、ジェラルディン・ペラス、ミヒャエル・コーエン、クロード・ブラッスール
フランスは大変な5月の入りだったようですが、選挙が終っても騒然!のようですが・・・映画の世界は優雅です。というよりやっぱり独特?
「ヘンダーソン夫人の贈り物」を久しぶりに見に行った友人と「『文化村のル・シネマ』厭なんだけれどねぇ・・・」と言いながらです。興味を引く映画をやるし、単館上映のものが多いので仕方ないって感じですが・・・この映画館小意地が悪い!って印象なんです。
レディスデーが無いっていうのも減点なのですが、以前に安売りチケットで行ったら、早く並んだにも関わらず最後の整理券を寄越されましたからね。
「8人の女たち」を一緒に見に行った友人ですから期待は共通、カトリーヌ・ドヌーヴとエマニュエル・ベアールのお二人です。
ドヌーヴさんはフランスでは珍しい?ほど正統派の美人ですが、私が本当に美しいと思ったのは若い時より「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で久しぶりにお目にかかったときでした。女工さんなのに中からにじみ出るような美しさが光っていました。
反対にエマニュエル・ベアールさんは個性的過ぎる?女優さんでフランスではこちらの方が正統派?って思えます。ブリジット・バルドーさんとかファニー・アルダンさんとかオドレイ・トトウさんの路線?フランスは個性的だって言うことの方が大事なのかな?
「美しき諍い女」で始めてベアールさんを見たときの驚きは忘れられません。延々と「なんと潔い!」って感じだったでしょうか。
端的に言えばフランス映画は大好きとはいきません。ただ時々ドキッとするような魅力的な映画に出会うことがあります。だから行ったのですが私には微妙でした。人って確かにこうだわって思うところもあるのですが、登場人物の一人一人に「ウン」とか「へー」とかいうより「えー」という気持ちの方が勝っていた感じでしょうか。クラブも芸人も縁のない私ですから?もつれた蜘蛛の巣みたいな人間関係にも。
本当はニッキーが中心人物なんでしょうが確かにこの映画で輝いていたのは女たちで、ドヌーヴさんもベアールさんもちゃんと自分から目を外されないという自信を持って演じていた感じがしましたが、ミュウ=ミュウさんやベラスさんも決してひけを取らない存在感がありました。毛色の違う女性陣が皆そのまま自分の毛色で勝負して自由に生きているんだって気分でしょうか。但し苦味もちゃんと受け入れてきたわよ!っていう堂々さでしょうか。
彼女たちの歌う歌もまたいいのです。味があるっていうか媚薬がかかっているというか・・・特にベアールさんには悩殺されます。「8人の女たち」の彼女の歌もそうでしたっけ。いつもながら「どうやったらこんな色気をかもし出せるの?」って質問攻めにしながら?見聞きしていました!
ミュウ=ミュウさんのその辺にいそうなでも美しい女性の柔らかな表情とぺラスさんの歌も良かったですね。
なんか映画を見に行ったというよりは映画の中の彼女たちの魅力を見に行ったという後味でした。
だから題が「輝ける女たち」なんだ!ナットク?
「家族ったって色々あらあな、さいころを振るときの掌が家族の源みたいなもんで、振り出された目がどんなだって振り出す手が大本の大元なんだってことかい?その掌に帰ろうとか、そこからやり直そうとか、そこでほっとしようとかって「そこを」思えば・・・」って、付けたりで思えば思えたっけが・・・振り出した掌はガブリエルの手だったの?みたいな。
それにしても「青いオウム」のレヴューは魅力的だったです!
踊り子たちの肢体のなんと美しいことでしょう!しみじみ見とれましたねぇ!フランス映画ってばぁ!