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[映画]こわれゆく世界の中で

監督  アンソニー・ミンゲラ
出演  ジュード・ロウ、ロビン・ライト・ペン、ジュリエット・ビノシュ、ヴェラ・ファーミガ、マーティン・フリーマン、レイ・ウィンストン、ボビー・ロジャース、ラフィー・ガヴロン


さてジュード・ロウさん続きです。
久しぶりにハンサムな彼を見た後です。美男と美女ふたり(ビノシュさんは美女かな?チャーミング!だけど)との恋の闇路、三叉路かな?なんて大人気分で出かけましたが・・・どこにも美男も美女もいませんでした。
だからイギリスの物語にボスニアが被さったという設定にも関わらず妙な身近さがありましたね。(キングス・クロスの再開発もうちょっと映像で見たかった!)
3人とも私より若いのに!生活に疲れていましたねぇ・・・
「赤毛のアン」を書いたモンゴメリーに沢山の短編があるのを知っていますか?あの美しい島にこんなにもたくさんの?と思えるくらい孤児の話が多いのです。私の子供の頃の日本と比べて離婚も若死にも多かったのでしょうか、虐待や孤独の中で足掻く子供の姿が多く描かれていましたが、最近ニュースで見る日本の子どもたちの現状もなんだかモンゴメリーの世界で知った社会のような気がしてやるせないことが多いのです。景色も人心も素朴なあの島の方がまだずーっと息がつけると思えるくらいの悲しさです。
この映画に出てくる二人の子供も現代の病める世界を凝縮したような設定です。二人の母はそんな子供を抱えて必死です。
悲しい子供と母のニュースを読む度にひょっとしたらどこかでのうのうと?違う生活をしているかもしれないその子の父親の名前も「母の名の横に掲載しろ!」と思っちゃいます。ま、たまに反対のこともありますが。
さて、映画!それを承知で愛したはずの男の覚悟の無さ!ジュードさんがハンサムに演じられないわけです?疲れきって逃げ場の無い母に「僕を見て!僕を構って!ボクだけをアイシテ!」って駄々をこねている大きなだけにより困った子供です。
それでも未だこの男は努力しようとしているのだって思えるところが女としては困ったものです?こういう男が本当の大人になれれば?子供も息が出来るような家庭が出来るのかもしれないな・・・なんて思っちゃいましたけれど。その点ではおまわりさんの大人度がいい感じでした。
全体のトーンから予想したより八方円く?収まってこれで良いのか?って感じはありましたけれど、子供が出てくる映画はやはりこういう風に納めてもらわないと・・・うん、救われない!から、いい!
モンゴメリーの孤児たちが終いにはいい家庭に辿りつける様に。
ミロがちゃんと建築家への道を歩いていけるといいけど!なんて応援気分になれて・・・でも厳しいだろうなぁ・・・本当のドラマはここからだよ。
それにしても女って悲しい?
だってあそこで結婚申し込まれて・・・ロビンさんがやっと美人になりましたもの。彼女は孤独よりも大きな子供を一人引き受ける大変さを選んだんでしょうかね・・・ぇ?
そして子供を取り返したビノシュさんもチャーミングな笑顔美人になりましたものねぇ・・・?でも英国に居場所は無いんですよ。
そういえば、ヴェラ・ファーミガさんの娼婦面白かったです。「ディパーテッド」の彼女よりずーっと生き生きしていて。最も挿話としては必要だったのか疑問ですけれど、キングス・クロスの生活臭?
それにしてもこの映画「題」が悪いです。

          

           

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