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[映画]世界最速のインディアン

監督  ロジャー・ドナルドソン
出演  アンソニー・ホプキンス、クリス・ローフォード、アーロン・マーフィ、ダイアン・ラッド、パトリック・フリューガー、ポール・ロドリゲス、アニー・ホイットル、クリス・ウィリアムス


こんなに気持ちのいい映画って過去にあったかしら?って思うくらい。見ている間中自分の顔がほころんでいるのが分かった。
最も疾走する場面では肩に力が入り心から応援をし手に汗握って夢中で乗り出していたけれど。
見終わって誰も知っている顔が無いのにも関わらず周りに居る皆に微笑みかけていた。
最も誰も気が付かなかったろうけれど?
こんな映画月に1本?見ていたら、私はズーっと幸せでいられるな。
いい人になるのも簡単かも知れないって感じ?
彼の笑顔、言葉、行動、全てに魅せられちゃった。
アンソニーが(バート・マンローさんが?)微笑んだり笑ったりするとつられて私も微笑み返し、笑い返していたもの。彼の笑顔は本当に素晴らしい!
夢を持っていればこんな笑顔も持てるのだろうか?
だとしたら、私も今から死ぬまで続く夢を探さなくちゃね?
子供のようにただそれだけを見て暮すのよ。ああ、それだけじゃいけない。それを実現すべく力の限りを尽くすのよ・・・そうでなきゃ!
何が好きって、彼が隣の少年トムと会話しているところ。
無理が無いのだもの、二人とも対等で同じ目線で、大人びた少年と大人に成れない大人とは同じなのかな?
この少年がまたとてもいいんだ!
最もいいといえばこの映画に登場する人物は皆いいんだ!
かなりやりきれないお隣さんだと思うけれど・・・、時々首を傾げたくなるかもしれないけれど・・・、誰だってあんな邪気の無い笑顔を見てしまったらね?
好きなことの知識だけは物凄いよね?これが究極のオタクって言うものなのかも?でも、そうだとするとオタクって素晴らしいものなのね?って思っちゃった。
物や知識を収集して取り込んで自分の世界を作って満足しているのをオタクと言うのかと思っていたけれど、それは夢を実現するための過程に過ぎないのならば、素敵なことかもしれないなあ。
最速を出しても、彼は又、又次も・・・って、チャレンジし続けていくのだから、その夢に関わる人たちは皆引き付けられてしまうよ・・・そういう魅力が有るよね。もてるもの全てを、乏しいのに全てを賭けているのだもの、祈らずにはいられない!
そして一生懸命肩入れをしたくなる価値が十二分にあるんだもの彼の笑顔にもひたむきさにも。
魅力的な男が素敵に生きて夢を実現して行く、そしてその周りには善意ばかりが吸い寄せられてゆく、しかもこの作品は全くのお伽噺の様ではなくてありえるって至極納得がいくのだもの。
それにスピードって素敵なの。一段加速するたびに夢中で乗り出して拳を握りしめたわ。
アンソニーの魅力もあるね。でも、実際のマンローさんもこの通りの人だったんだろうなって、思えて、素敵だなぁ・・・嬉しいなぁ・・・いい気分だなぁ・・・
1962年のアメリカはまだ夢に見てもいい世界だったんだね?
人の心も優しかったのかな?
そしてまだ夢が共通語だったんだ?
ユタ州ボンヌヴィルのソルトフラッツかぁ・・・一度見てみたくなったよ。真っ白で、真っ平らで、永遠みたいに続くんだ!凄いなぁ・・・!
今まではユタ州っていうとシャーロック・ホームズのモルモン教徒の連想だったんだけどこれからはきっとユタ州って言うと塩平原のインディアンだわ。

          

           

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