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[映画]幸せのちから

監督  ガブリエレ・ムッチーノ
出演  ウィル・スミス、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス、タンディ・ニュートン、ブライアン・ホウ、ジェームズ・カレン、カート・フラー、ダン・カステラネタ、ケヴィン・ウェスト

実話の映画化だそうです。
が、さて、微妙な映画を見ちゃったというのが最初の感想です。
はて、「うたい文句の感動はどこに?」なのですが、決して感動しなかったわけではありません。ですが、やっぱり感動したと言うにはちょっとなにか足りないものがあります。
ウィル・スミスさんは今まで受けていた印象(「メン・イン・ブラック」が好きです)とは違った役柄をとても真摯に熱演していましたし、その父親の元で息子さんがまた自然な姿を見せていて、「いい親子だなぁ・・・」と、素直に思えました。
これは収穫です。いい親子の情景、いっぱい見たい時代です。
ほっと和みます。
そこで「題」です。「幸せ」も「力」も惹起力がある言葉ですがこの映画にはあいません。サクセス・ストーリーそのもの、立志伝中の人物の「凄いねぇ!」物語です。むしろこの映画の場合は息子が幸せを呼ぶ力だったと言えるのでしょうね。彼の成功へのエネルギーは確かに息子あってのものだったんだと納得できたからですが。
そういえば妻を演じた女優さん、不幸を絵に描くと彼女になるみたいな感じでしたね。「ER」に出ていた人かしら?あの顔や表情やしぐさには思いっきり不幸を引き寄せるぞ!という雰囲気がありました。
私にとって解せないのは、収入の無い夫に幼い息子を任せられたことです。少なくともNYへ行けば彼女には収入が保証されていたのですから手放せますかね?夫と息子の絆の半端じゃない強さに始めっから気力で負けていた?
息子も母親恋しさで父親を悩ませないよく出来た利口な子でした!
さて、この成功譚、父子の関係がとてもよかったので祝福してあげたい気持ちは山々ですが、もう一つしっくりいかなかったのはなぜか?と考えていたのですが・・・
出会いですかね?
お金での成功がまずありき?幸せにはまず金?
例えば「これこれこうだからこういう自分になりたい。」という命題なしに、高級車を見て「秘訣は?」と聞いて、そこから始まったということ。そしてその仕事の成功ははいわば投機・利殖。弱気で臆病者の私には縁のない世界でなされたこと・・・という点かもしれません。
ホリエモンさんとか村上さんとかとイメージつながっちゃったので。
それにしても目標が決まった後の彼の集中力は子供を抱えて凄いものがありましたね、その部分で圧倒されます。だから、水を差すようなことは言いたくないという気持ちもあります。
数字に強い!交際力?に強い!機を見るに敏!それよりなによりまず体力!
ウィルさん、走りまくりましたねぇ。走って走って・・・そこに彼らしい切れを見ました。あの走りで成功したと思えればよかったのに?
彼は成功しました。幸せなんでしょう。
彼の息子は今何をしていて、幸せなんでしょうか?

          

           

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