Movies

Movies & Books :: Memoranda

[映画]カポーティ

監督 ベネット・ミラー
出演 フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、ブルース・グリーンウッド、クリス・クーパー、クリフトン・コナーズ・Jr

「ティファニーで朝食を」と「冷血」で名前を知っているトルーマン・カポーティを描いた映画でアカデミー主演男優賞受賞の映画であって、見たい気分十分の一方で、予告で見るホフマンさんはどうみても私のタイプじゃない?って言う言い方もどうかと思うけれど苦手・・・というわけでシーソーのギッタンバッタンという感じでズーッと「見よう、止めよう」の行ったり来たり。
結局今日見てきたのは友人に「「プラダを着た悪魔」まだだよね?来たら行かない?」と誘われて、何時から始まるか調べてみたら銀座ではカポーティと入れ替えなの。
「明後日までだ!」と、思った途端出かける支度をしていた・・・というわけ。
それで・・・見ている間から既に・・・「こりゃぁ何も書けないぞ!」と思っていた私。
カポーティって言う人の人となりが浮かび上がってきてそれが真実かどうかは別として、こういう複雑な陰影の人物を浮き彫りにしていく俳優の力量と言うものがひしひしと感じられたことは確か。
こういうのを適材適所?いい役を引き寄せたのもやっぱり実力!
それに時代の感じ、文壇やその周辺の社交事情、人間関係などがまるで?まさに?文芸作品ですよという知的な雰囲気をかもし出していてそのあたりが魅力的だったことも確か。
一つの新聞記事から想を得て、ノンフィクションの作品が生み出されていく緊迫感・執念?もきっちり表現されていたことも確か。
さらにその過程でカポーティの上を通過していく様々な葛藤などが作家って言う職業の業の深さを見るものに語りかけてくるのも確か。
だけど不思議なことに、確かに語りかけてくるものがこんなにもあるにもかかわらず、この作品は好きにもなれず「いい映画だったなぁ。」とも言い難い気がしたのは何故だろう?
「冷血」を生み出した後の彼の心がどんなになったか・・・気の毒だなぁ・・・引き裂かれたろう・・・と思いはしても、命と引き換えに何かを生み出すというのが作家の宿命だろうし、こういう事件に引かれてのめりこんだのは彼自身の素質的?宿命だろうなぁ・・・つまりどこか醒めていて酔えなかった私。

余談ですが、「アラバマ物語」は私の中では子どもを描いた作品として「スタンド・バイ・ミー」と双璧だから「作家のリーさん(カポーティの弟子・友人だったの?)」にひょんなところでお会いできて?光栄!
それにクリス・クーパーさんの顔って好きなんです・・・ちょっと見れて良かった!
それにあんなにハンサムなのにろくな役で見ないケネディさんと呼んでいる(名前を直ぐ忘れるので)ブルース・グリーンウッドさんが今回はいい感じでよかったなぁ・・・と。

          

           

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kimuriders.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/578

Name

E-Mail

URL

Comment