[映画]オペラ座の怪人
監督 ジョエル・シューマカー
出演 ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム、パトリック・ウィルソン、ミランダ・リチャードソン、ミニー・ドライバー、
ユナイテッド・シネマ開館500円サービス今日も使っちゃいました。ついこの間、公開されたのを見たばっかり・・・という気がしますが、ここに書いていないところを見るともう結構前になったんだなぁと驚きます。でも直ぐ思い出せるというか目に浮かぶ印象的な魅力的な映画でした。
公開前からの予告・広告で何度も聞いたせいか、音楽もあのクライマックスも全て頭の中にしっかり収まっていますよ。っていうか、忘れられない!
でも、500円なら土砂降りでも劇場へ何度でも行きますよ!(それにしても凄い吹き降りになりました。折れて捨てられた傘が地面にいっぱい這い蹲っていました。ララポートは海の傍なんですねぇ。)
これも「劇場が命」っていう映画です。何しろオープニングが圧巻です。
あの白黒の場面からシャンデリアが上がっていく場面に色と音楽が思いっきりかぶさってくるあの時!
心臓が止まるかと思うほどです。
この場面だけで映画の醍醐味凝縮!って思いますよ。
物語の舞台が上の本物の舞台(陽の夢幻)と地下の舞台(陰の夢幻)の2部制、オペラ座の二つの顔・陰と陽の世界という構造で、その華やかな厚みが凄い!って、感嘆です。
ここだけで行く価値有りなんです。
エミー・ロッサムが華奢で可憐が命という歌姫を演じていました。
二つの選択肢の間で、迷いに迷い、揺れに揺れるという迷惑さ?ですが、男にとってこれ以上拍車をかけられる状況って想像できないくらいですよね。
「命もかけるわねぇ・・・」とラウールもファントムも気の毒にも哀れにも・・・見るこちらまで歌の一節ごとに揺れまくります。
このあたりではすっかりのめりこんで陶酔している私なのですが、途中ではたと!「ドン・ファン」の舞台で歌に弾かれていくクリスティーヌを見ていたら、力強い壮年の男と可愛らしい初々しい青年の間で揺れるというのは女の永遠の課題だわと、妙に目覚めて?しまいました。
おっとっと、いけないいけない酔い続けなくては・・・と、手綱を締め直しましたが、ラウールの前でファントムの仮面を取る場面でまた、
「美女で才能豊かな若い女ってこういう残酷なこと出来ちゃうのよね。」と・・・これはジェラシー?
それもこれも冒頭の思いいれたっぷりのオークション場面のせいで、ラウールの恋は叶わなかったんだと思わされるからなんですよ。
でも最後で墓碑に「良き妻良き母」とあって「63歳で死んだんだ!」と、思った瞬間決定的にこの物語に違和感を感じてしまったんです。
「えー、ファントムに地下の世界に連れ込まれて永遠に見つけられなかった!」にならなきゃ最初のラウールの顔に繋がらないでしょ!と、思うのですが?
さもなければ永遠に彼女は二つの魅惑の中で引き裂かれたまんま終った!・・・だからラウールは見果てぬ夢の囚われ人である!とか?
ラウールがあの年なのにファントム生き永らえてるはず無いけどなぁ・・・とも。
実は初めて友人と見たとき私はやっぱり「え、63まで結婚生活したの?」と友人に言っているんですねぇ。2回そう思うなんて私ってよくよく単純?
でも音楽と映像に心臓を捕まえられて、又機会があったら見に行くんだろうなぁ。
蛇足ですが、クリスティーヌの初主演の舞台衣装、オーストリアのエリザベート皇紀の衣装と、特に
髪飾りと同じに思えましたが?私の旅行記の方のエリザベートの写真参照ください。