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[映画]ヘヴン


監督 トム・ティクヴァ
出演 ケイト・ブランシェット、ジョバンニ・リピシ、レモ・ジローネ、スティファニア・ロッカ、アレッサンドロ・スベルドウーティ


先だって、BSで不思議な映画を見ました。
「ヘブン」です。
何が不思議って・・・色々です。
何で「ヘヴン」なんだろうって思いながら見ていたのですけれど・・・「ヘヴン」って私が最初に思っていた「天国」って解釈だけでは填まらなかったようです。
こじつければですが、二人の間に芽生えたものが「至高」の愛に昇華したということ?
または、命を懸ける愛が生じたこと自体が「最高」?
または、逃げて二人の愛の時間が持てて、その時間こそが「天国」?
最後の上へ上へと登っていく最後の瞬間が「ヘヴン」?
昇っていって、登っていって、上っていくと・・・何時かは壊れて死が訪れる・・・天国の門が開く?え、本当に?
さて、他に見た人はどう感じたのでしょう?
気持ちを不安にされてしまいました。
だって、どうみても彼女の方は最初夫の敵を討つための方便として彼の計画に乗ったように思えたのですもの。
発端がどうであっても、何から生まれたにしても、生まれたものが愛ならその愛は「ヘヴン」に繋がる?
さて、さて・・・色々考えながら見ていたのに、後半ポロッと考えることを止めてしまいました。
と言うよりか半分ぽかんと口を開けて景色の美しさに見とれてしまったという方が正しいです。
本当に美しかったです、イタリアの田園の風景が。秋の景色が!
豊かな色合い!稔りを予感させる豊かさ溢れる色彩!
空の色、木々の色、畑の色、なだらかな丘の色、点在する家の色、そして田舎の結婚式!
押さえられていながら豊かに溢れる色彩がもう私の目を押し流す勢いで・・・静かに美しかったです!
「イタリアの田園がヘヴンなのだ!」と、言われたら、素直に「本当に!」と、頷いていたでしょう。
それほど美しく、それは最後の集約していく空の1点の美しさに至るまで「ヘヴン」でした。
ため息をついて、でも思いました。
何で、二人とも坊主なの?巻き添えを食って死んだ人を弔う気持ちを表したの?
お坊さんのように俗世を離れたってこと?
あの愛情たっぷりのお父さんは息子を理解していたにしても、あれでいいの?親はああできると思う?特に女親の私には・・・どう?
考え出すと謎にまかれちゃうけれど・・・まぁいいわ・・・ヘヴンみたいな映像が見れたんだもの・・・と無理やり納得したのですけれど・・・?
親なら理不尽だ!あんな出会いを用意する神なんて!と思うでしょう?普通!

ケイト・ブランシェットという女優さん好きです。
でもいつも迷うんです。彼女は果たして美人か?否か?
美しいなぁ!と、思い、美しくないなぁ・・・と、思う。
滑らかな肌、金色の髪、青い目、醒めた表情・・・それらが作り上げる魅力!
丁度、ガラドリエル「ロード・オブ・ザ・リング」みたいに・・・不思議で魅惑的。

          

           

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