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[本]森は生きている


サムイル・マルシャーク著


暑いですねぇ・・・今年の東京は梅雨が長引いたせいと日光不足っていう感じのせいで真夏気分が今ひとつ盛り上がらなかったような気がします。それなのにじっとり暑くって、最悪ですよ。
ここ数年「気候が不順で・・・」というような挨拶をすることが増えているような気がしませんか?
少なくとも私は手紙の冒頭でこの文句から入ることが多くなっています。
私にとって「不順ですね。」は定例化しているようですが・・・これもそれも温暖化のせいですよ!
北海道のお米が美味しくなるのは歓迎ですが、ぶなの木の北限があがるのも・・・(問題あるのかしら?)私的には歓迎ですが、台風が多く上陸するのも、雨が多くなり過ぎるのも余り歓迎できません。長野のりんごが美味しくなくなるのもね!え?そんなこと有るの?
気候が不順というと思い出すのは「十二月のお兄さんたち」です。
ちゃんと「いるべき時にいるべき時間だけいてね。」とお願いしたくなります。
基本的にはまま娘と同じに4月の精と結婚したい私です。
5月の精と手を打ってもいいな!
小学生の時にこの本に出会いました。それから数年は4月の精さんが私の憧れのお兄さんでした。
こんなクリスマスに一度でいいから出会ってみたいと本気で思っていました。
冬が夏と会って、春が秋と一緒になるなんて「素敵じゃない!」
「まま娘」ってなんか悲壮にドラマチックで健気でロマンチック?
冬の寒い日に学校から帰る道で「燃えろ、燃えろ、明るく燃えろ!消えないように・・・」ってつぶやいていましたっけ。
私の心の中には「十二月の月たち」が囲む大きな豪勢な焚き火が燃えていました。
4月の精に貰った指輪を握り締めているような気分であの魔法の言葉・詩?を暗唱していました。

「ころがれ、ころがれ、指輪よ
春の玄関口へ
夏の軒端へ
秋の高殿へ
そして、冬のじゅうたんの上を
新しい年の焚き火をさして!」

ね、今でも言えるでしょう?
これって、普遍の至高の言葉じゃありませんか?理想的な環境秩序の?

大昔仲代達也さんの奥さんがわがままな女王を演じた舞台を見ました。そして先年お嬢さんがまま娘を、仲代さんが老兵士をした舞台を見ました。なんか不思議に感動してしまいました。
私の傍らを通り過ぎて言った何十もの春や!夏や!秋や!冬や!が私の周りで渦を巻いているようでした。

この物語に漂う詩情を今の子供たちも大事にしてくれないかしら?
「十二月の月たち」を暖かい心で「一月一月を楽しく待つ生活」が出来るためにも、穏やかな地球を失わないで生きるためにも、環境の事を真摯に考えなくてはなりませんね。
それにしても本当に可愛い物語なんですよ!まま娘になって森のりすさんやうさぎさんのお話をこっそり聞いて笑いたいものです。

          
           

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