[映画]雨に唄えば
監督 スタンリー・ドーネン・ジーン・ケリー
出演 ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、ドナルド・オコナー、
シド・チャリシー、ジーン・ヘイゲン、リタ・モレノ
このミュージカル、知らない人はいないでしょう?
あー、少なくとも私の世代以上では・・・と、付け加えなければならないかしら?
1952年のミュージカル映画ですから。
このミュージカルのナンバー「雨に唄えば」は不滅の名曲です・・・ええ、私は「絶対に!」と、頷きます。大好きな曲です。それと、「グッド・モーニング」っていう歌もです。本当に楽しいんです!
でも、正直もう何度も見て、すっかりおなじみですから・・・ここ数年、いや十数年見たことはありませんでした。
だからBSでまた放送した時にも見る気は全然無かったのです。
でも、好きだし、DVD持っているわけでもありませんし、ただ無視するのもなんだわ・・・って言う感じでしょうか?何時か暇な時に見たくなるかもしれないし・・・と、「とりあえず録画」したのです。
好きな曲はいっぱいあるし・・・デビーは可愛いし、ドナルドって達者だし・・・でもジーン・ケリーの顔って何故だか好きになれなくて、という私にとって微妙な位置にこのミュージカルはあったのです。
それに、「バンド・ワゴン」ではあんなに美しい(と、私は思っているのですけれど。「バンド・ワゴン」の方が1年後の映画なのです。)シド・チャリシーが素敵な肢体とダンスを見せてくれてはいるのですけれど、この映画ではちょっと恐い顔なんですね。それも引っかかるしというところなのです。
おまけに私はジーン・ケリーよりフレッド・アステァのファンですしね。
ところが明日の土曜日はまた雨の予報だし(出かけないよね、寝坊しようっと)、飲んでいるらしい旦那は12時を回ってもシンデレラのように急いで帰ってくる気配はないし・・・楽しいものをなんか見ようかな!
それで「雨に唄えば」の出番だったというわけです。
見始めちゃったら、よぉ~く知っているはずなのに、またしっかり嬉しくなっちゃって、鼻歌交じりの歌の追っかけをしながら顔はいつの間にか笑っちゃってて・・・ジーンと同じまのびした「幸せでぇすぅぅ」顔をしちゃってる私がいたというわけです。
ドナルドの「ラフ(笑う)」のソロの所なんて「大好き!」と、確認をし、「グッド・モーニング」では私も脂肪を揺らすというわけで、「雨に唄えば」のダンスシーンでは「あーこの顔が苦手なんだよぉ!」とまた確認しながら、素敵!ワンダフル!スプレンデッド!エクセレント!(私のスキーの先生の口癖ですが)をめまぐるしく頭の中で回転させていました。
結局、途中で止めて「続きは明日」には到底出来なかったのです。
こんなに昔のミュージカルが未だにこんなに素敵に思えるって、こんなに楽しめるなんて、私はちっとも成長していないのかも知れませんね?
でも映画がこんなにも素直にエンターテインメントだったなんて、最近の映画は忘れていることが多いんじゃないかな?とふと思いました。
映画はヤッパリ楽しめてナンボ!楽しい夜中の2時でした。
改めてこの頃のミュージカルコメディーは何も考えずに気持ちよく楽しめるという点で最高だという事を再発見した夜でした。
付け加えるなら、これもなぜか自分でも分からないのですけれど、フレッド・アステアのダンスの方が好きなのですが、ジーン・ケリーは色々多彩な楽しいダンスを見せてくれて、とても楽しませてくれることは確かです。フレッド・アステアだってかなり間延びをした顔を見せているのに、好きなタイプって、本当におかしいくらい?時には厄介ですよね。